野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

つくし学級の2回目

障害児学級とのワークショップ3回シリーズの2回目。(1回目は11月27日の日記を参照してください。)

グループ1は、映像を一度見て楽しんだ後、さっそく楽器をやりたがったので、それ以上、映像を深める展開にはならなかった。作曲のためのヒントが欲しかったので、「鍵ハモ」、「ベル」、「まつり」の3セクションをどういう順で構成するかを質問。「一番、まつり!」という返答があったが、これは、今すぐやりたいのが「まつり」ということらしい。で、「まつり→鍵ハモ→ベル」という構成を何度も試したら、「やっぱり、まつりが最後」という意見が出て、「ベル→鍵ハモ→まつり」という逆の構成になった。

グループ2では、鍵ハモの立ち上がりながらのヴィブラート奏法が、好評。鍵ハモの速弾きもそれなりに好評か。時間が余ったので、一人ずつのソロを一分ずつやってもらう。ソロをしてもらうことで見えてくることもある。

グループ3は、恥ずかしそうに映像を見る。ベルを並べて、メロディーを作ってもらう。「太鼓とトライアングルをやりたい」という声があがり、そこから、行進曲になっていき、即興マーチになった。これは、宮浦さん曰く「遅れてきた即興セッション」(ほかの2グループでは、前回起こった)。

ということで、12月25日には、鍵ハモトリオとして作曲したものを、子どもたちに聴いてもらい、3回シリーズのワークショップは完結する予定。その後、鍵ハモトリオを下敷きに、フォルテピアノのための作品として、書く構想もでてきました。