野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

アムステルダムのスズケンさん宅へ

ロンドンのマイケル宅での朝食。同居人のソフィーのアニメーションを見せてもらう。
ソフィーと話ていても、いろいろ知らない作曲家の名前が出るので、メモをする。

Lawrence Crane
この人はシンプルな作品らしく、Howard Skemptonとかとも似ているかもしれないとのこと。10年くらい前は、現代音楽では複雑な音楽(ファーニホウとか)が流行したが、最近になって、こうしたものが評価されるようになってきた、とのことでした。

Manfred Werder
20分間に2、3音しか音が鳴らない音の少ない音楽の作曲家。野外(自然の中など)での上演なども多い。

Philip Dadson
ニュージーランドの作曲家。スクラッチ・オーケストラのメンバーで、火山の中で演奏したり、マルチメディアな作品。

ベルリンでマイケルの作品を演奏しようとしているグループ
http://www.ensemble-zweischentoene.de

ということで、アムステルダム在住の舞台美術家のスズケンさんを訪ねる。アムステルダム滞在記をマンガで書いていて、とてもいい。

舞台美術におけるエポックメイキングな人は、誰ですか、というぼくの質問に、スズケンさんの答えは、

Josef Svoboda(1920-2002 チェコ)
Adolphe Apia(1862-1928 スイス)
Edward Gordon Craig (1872-1966 イギリス)

という人物があがりました。こうした人々は、ヨーロッパではとても有名なのだそうですが、日本ではあまり知られていないそうです。いろいろ深夜まで話し込みました。