野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

「ブタとの音楽」世界初演

筒井はるかさんと久しぶりに再会。中川真さんと大井浩明くんから情報が届いたようです。

今日のコンサートで、すごくたくさんのアコーディオンの曲を聴きまくり、またまたアコーディオンでいろいろやりたいことが出てきました。

グジェゴシュの中国人の学生ユーミンとグジェゴシュで「FとI」を聞きました。中国人の子のクネクネしたリズム感とグジェゴシュのノリが全く違っていて不思議なコントラストでした。この曲は、グジェゴシュの教え子たちもいろんな組み合わせでやっているみたいです。

「ブタとの音楽」世界初演も、とてもいい感じでした。グジェゴシュはこの曲を一生弾き続けると言ってくれたので、再演を重ねるにつれて、どんどん演奏は深められていくことでしょう。でも、初演というのは、なんとも言えない味わいがあるものです。ちなみに、グジェゴシュも師匠の御喜美江さんの影響で、初演の前にインタビューコーナーを設けていました。全部質問を原稿で用意していたので、それだったら先に質問を教えてくれればと思いましたが、舞台上で突然質問するところも、御喜美江さんのやり方に従ったとのことです。

最後に「ウマとの音楽」のオーストリア初演を、大田智美ちゃんとぼくでやりました。これまでグジェゴシュ以外は、みんなコンセルヴァトワールの学生たちの演奏で、みんなとてもいい演奏をしていましたが、先生のグジェゴシュの前で演奏していて、お客さんに聞かせている感じと先生に試験されている感じが半ばしている学生らしい雰囲気、学校らしい雰囲気を感じていたので、ぼくは学生気分を払拭して、時に乱暴し、時に横着に、お客さんに向けて強く音を発しようと思いました。内橋ジュニアのカノンちゃんの笑い声も響き渡り、グジェゴシュ曰く、アコーディオンとピアノと小さな女の子のトリオで、とてもよかった、とのこと。こちらも、楽しく演奏できました。お客さんにもかなり好評でした。

内橋華英ちゃんとお友達がおにぎりを握って差し入れしてくれました。

グジェゴシュ、コンサート成功おめでとうです。