野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

医師、作業療法士なども登場

第34回は、塩榮夫先生(守山市民病院名誉院長)
難聴の仕組みの説明があって、高齢者にただ声を大きくしても聴こえやすくならない話とか、脳と言葉の関係の話とか、言語は大脳左半球で、メロディーは、多分その反対側で、大脳左半球の脳梗塞の人が、言葉が出てこないけど、メロディーをつけたらスラスラ出てくる、とか。この会は、お医者さんの見地からの講習会です。勉強になりますねぇ。代替医療の可能性にも触れられています。

第30回は、山根寛(作業療法士、京大医学部教授)
こちらは、京大病院の精神科で、週2回臨床に携わり、音楽はデイケア作業療法のプログラムの一環として採り入れているとのこと。
「療法の位置づけ」という説明で、「治療」、「療養」、「養生」、「保健」、「自然」の5つのレベルに分けて、「治療」と「療養」を指すとのこと。ちなみに、
治療〜専門家の手が必要、施せばなんらかの効果がある、療養〜専門家の援助・指導を受けながらある程度本人も取り組む、養生〜特に専門家の援助はなくても知識を持ってする、保健〜特に問題はないが自分の健康をいい形で維持して生きる、自然〜何もしないであるがままにする
だそうです。あと、「ピアノの鍵盤を押してごらん、というだけで脳の血流が10%増える。」という一文も見えました。