野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

13日の金曜日のセロニアス・モンク

今日は13日の金曜日で、高円寺のグッドマンで、P−ブロッのメンバーのしばてつ+吉森信のライブがあるので見に行きました。対バンはThe Loniousで、13日の金曜日にしかライブをしないそうです。

蕎麦屋でそばを食べようと思ったら、満席で入れませんでした。13日の金曜日
グッドマンの地図をネットで探そうと思ったら、見つからなかった。13日の金曜日
住所を見つけて写したのが間違いだったみたいで、交番で「高円寺南8丁目」と言ったら、「8丁目はないよ」と言われた。13日の金曜日
そこで、104に電話をしてグッドマンの電話を聞いたが、「お届けはありません」と返答。13日の金曜日

半ば諦めて、試しに高円寺南3丁目付近をうろうろしたら、あっという間に見つかった。そう言えば、ぼく勘が働くんだった。

ということで、ライブです。

セロニアス・モンクというジャズピアニストは、演奏家として優れているので、モンクの演奏のリズム感やタッチの魅力が大きくって、モンクの音楽をほかの人が演奏するのを聴くのは、実はあんまり興味ないんですね。モンクの映像で、ピアノの横で、クルクル回っていて、そしてピアノに戻って演奏するなんてのを見たことがありますが、優れたパフォーマーです。

しかし、今日は、分かっていたことではありますが、モンクという作曲家の作るメロディーのすごさを、あらためて感じることができました。ロニアスというバンドは、テナーサックス2本で、延々モンクのメロディーを演奏するのですが、これが力強いのです。コードもなし、バッキングもなし。ただただメロディーです。もちろん、少しは展開したり、少しは飾りますが、メロディーがずど〜〜ん、です。大概のメロディーでこんなことやっても聴くに耐えません。モンクのメロディーの力を思い知りました。自分も、これに負けないだけの強さを持ったメロディーを作っていきたいと、思いました。

しばさん、吉森くんのデュオは、いろいろと面白かったですが、こちらは、モンクを味わうというよりは、モンクを題材にして、しば、吉森を味わうという感じでした。

その後、我が家に片岡祐介さんが泊まりに来ました。片岡さんは山手線の中に、荷物を忘れたらしく、携帯やi-podやカメラがなくなっちゃたかも、らしいです。13日の金曜日