野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ワークショップを書く

えずこホールで、倉品淳子さんと片岡祐介さんのワークショップが始まりました。電話で報告を聞く限りは、かなり面白いことが次々に起こっていったようです。明日、明後日も二人でのワークショップが続きます。ここで出てきた素材をもとに、吹奏楽の曲を作ってしまおう、と思っています。

先日、えずこでのワークショップを終えたばかりの明神慈さんとも電話で話し、ワークショップの報告や感想などについて話をしました。また、今後の関わり方についても相談しました。で、今度、10月に倉品さんと野村で行うワークショップを見てもらって、そこで起こっていることを明神さんの視点でその場でテキストにし、それを戯曲にしてしまうような作業をやってみよう、と思いつきました。ワークショップで起こる出来事は、その場の即興です。それをテキストにすることで、そこから再演可能な作品(のようなもの)が抽出されます。ワークショップをビデオや写真で記録を録るということはありますが、アーティストが主観的に書いていく、というのは、これは、面白いコラボレーションの仕方だと思います。だったら、その場には作曲家もいたらどうだろう?作曲家は、ワークショップで起こった印象的な出来事を楽譜で記録して、それをもとに曲を書いてしまう。そんなことが可能でしょうか?

来週の柏木陽さんと尾引浩志さんのワークショップも、ぼくが観察して楽譜に書いてみたら面白いかも、と思い始めました。