今日は、あいのて＃８、＃９のMAでした。約10時間、NHKのスタジオにこもりっきりで、音のミックス編集作業をしていました。音声担当のエンジニア陣が非常に優秀な方々なので、大変、楽しいです。
それにしても時間がかかります。こんなに時間がかからないように、曲のアレンジや、実際の演奏で、カバーしたいものです。しかし、現状では、これくらいは時間が必要です。
家庭用テレビのスピーカーで、新幹線の走る線路の横でも、工事現場の側でも、波の打ち寄せる浜辺でも、小学校の校庭の隣りでも、パチンコ屋の隣りでも、どこで聴いても、番組の音世界を味わってもらえることを考えると、少しでも、はっきり明確に作らないと、厳しいな、と思います。収録で録った音を、最大限、良い形でプレゼンすることに、自分なりに納得できる限りのことをしておきたい、と思っています。
でも、やっとスタートラインに立てた気がします。やっと、何とか、音の魅力を視聴者に伝えられる土台ができたような気がしています。これから、我々が目指すところは、もっと遊ぶことです。土台を壊すのではありませんが、もっと遊びを入れることです。いい音楽家は、演奏に本当に遊びがあると思います。その遊びの部分が、これからの課題のように思いながら、帰って来ました。
