野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

P−ブロッ養護学校へ

P−ブロッの養護学校での公演。京都の白川養護学校。高校2年生30人と。

演奏曲目はいろいろやりました。1曲目の「音楽会のお客」(鈴木潤作曲)でほんわか開始、続いて山田耕筰の「この道」でのってくれて、3曲目の「Up to date Ⅱ」(平石博一作曲)のミニマルミュージックに好反応。4曲目の「犬が行く」では、カナちゃんの犬の説明に絶妙のツッコミが入り、演奏もなかなか面白い演奏になったし、観客の喜び方が面白かった。5曲目「FとI」(野村誠作曲)では、しばさんがいないので、今日はぼくがしばさんのパート、吉森くんがぼくのパートをやってみたので、同じ曲でも味わいが全然違って新鮮。6曲目「P−ブロッ自己紹介」(鈴木潤作曲)は通称アシカと呼ばれる曲。「何言ってるか分からんけど、あの人たちは楽器で語り合っているんや」というようなことを、子どもたちは聴きながら語り合っていたらしい。7曲目の「おやすみなさいコアラリス」(野村誠作曲)のタイトルに、「コアラリスって何ですか?」とすぐ突っ込んでくれる。カナちゃんが実演すると、「それはラッコ」と、またツッコミ。うとうとしている生徒に別の生徒が、「おやすみなさいが始まる前から、こいつは寝ている」とどついたりして、教室全体がコントみたい。
その後、子どもたちの演奏、全員でのセッションもあった。時間に追われずやりたかったので、のんびりやっていったら、全員のセッションタイムが短くなったけど、ま、それもいいかな。

ダンサーの木村英一くんが若旦那の旅館、和泉屋旅館(5階建て)に行く。来年の夏、ここで、P−ブロッ特別ワークショップを計画中。で、今の案は、移動劇になっているミュージカルをやるプラン。大浴場(お客さんは水着を着て、浴槽に)、宴会場、ロビー、屋上など、旅館のあちこちで、各シーンが演じられる移動劇。「でみこの一生」に次ぐ第2弾は、旅館全体で繰り広げられる予定です。