野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

コロナ後初の淡路島

久しぶりに淡路島にやって来た。NPO法人淡路島アートセンターと『瓦の音楽』を始めたのは2013年なので、11年になる。広島市現代美術館での展覧会『野村誠の音楽室』が2014年で、瓦を数百枚使った《スーパーがっきやね》を展示してから10年になる。

 

淡路島アートセンターの理事長の青木将幸さんは、会議ファシリテーターの先駆者であり第一人者として日本全国を飛び回る人だが、瓦の町、津井に住んでいて、たまたま青木さんの義父の山田脩二さんが瓦師であり、不思議なご縁で瓦の音楽をやることになり、何度も淡路島を訪ねた10年となったが、コロナ後は今回が初である。

 

陸の港西淡のバス停で青木さんにピックアップしていただき、そのまま産業文化センターに行く。ボランティアで洲本在住のアートセンターのメンバー浅井さん、さらには、映像会社パシフィックフィルムから3名(映像歴40年の安田さん、現在の代表のまーちゃん=藤原さん、サーフィンも好きなミナミデさん)。3人は映像を撮りますよ、と2日ほど前にコンタクトがあったが、あまりにも急で明日の中高生とのワークショップでは撮影の許可が取れていないので撮影が不可。だから、ぼくと青木さんが演奏している様子を今日撮りたい、とのこと。突然、撮影が始まる。そんなつもりじゃないから、衣装を全く考えていなかった。

 

青木さんと二人でどんな演奏ができるか、色々試してみると、瓦の種類が変わる度に、音色の違いも出るし、それに適した音楽があることをあらためて痛感する。桟瓦には桟瓦らしい音楽、万十掛瓦には万十掛瓦らしい音楽、隅巴瓦には隅巴瓦らしい音楽がある。

 

 

2016年にインドネシアの瓦の町ジャティワンギとの交流

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ぼくは参加できていないが、第156回だじゃれ音楽研究会が東京藝術大学千住キャンパスで行われていたはずだ。そして、こちらも行けなかったが、竹澤悦子による樅山智子の《初代高砂浦五郎 その4》も世界初演されたはず。