野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

音楽好きのバスケ部5人組が登場

不知火美術館での「シスコラボ!スタジオ」の2日目。

 

昨日は、《ウマイレガワ》の不知火小学校の4年生のの歌声に重ねて、女性ボーカルの声をレコーディングした。歌の輪郭が立体的になった。

また、《名月大正十年の十五夜》の青海小学校5年生の歌声に重ねて、合唱団に所属するテノールの男性の歌声をレコーディングし、歌の輪郭が立体的になった。《シャク取り》の三角小学校2年生の歌声に重ねて、同じく合唱団に所属するテノールの男性の歌声をレコーディングし、歌の輪郭が立体的になった。

 

今日は、《五色山の想い出》と《フレ川綱引き》のアレンジをしたいと思っていて、それぞれのコーラスを加えたいけど、歌ってくれる人が美術館に来ないかな、と半ば釣りをする人のように待ち構えていた。途中で、大人たちが楽器を楽しんで鳴らす時間があり、美術館内がドンチャン騒ぎになっていた。この音に引き寄せられるように松橋中学校のバスケット部の5人がやって来て、楽器を鳴らしまくる。本当に楽しそう。ひとしきり演奏しまくった後、歌を歌ってほしいとお願いすると快諾。

 

さっそく、河江小学校2年生と作った歌《五色山の想い出》を聴いてもらう。小学生の絵を見てのコメント「5人の女の人が」を聞いて、「うちらのこと?」と言う。確かに5人の中学生がぼくの目の前にいる。五色山の五は、この5人の出現を予言していたような気さえしてくる。そして、5人の歌声はとても美しい。せっかくなので、もう一曲、小野部田小学校6年生と作った歌《フレ川綱引き》のバックコーラスを即席で練習してレコーディング。バスケット部の5人は、合唱コンクールの演奏をスマホで再生して聞かせてくれた。

 

今日は、ほかにも、「満月だ」の台詞のレコーディング。シャク取りの話のレコーディング。十五夜綱引きを実際にやっている地区の方の体験談のレコーディングなども行われた。

 

既に現時点で作曲中の音源は28分近くになっていて、子どもだけで250名近い歌声が入っている。昨日と今日のシスコラボスタジオで、さらに、大人や中学生の声も加わって、この調子だと300名を超える宇城の人々の声が満載の音楽ができあがると思う。

 

 

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