野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

いぐさの機械とピアノ

不知火美術館で4月15日から始まる展覧会『おかえりなさいシスコさん 100年前の松橋を旅する』に向けて、「とびだすプロジェクト第2弾」を行なっている。シスコの6作品から歌を作っていて、あと2校行く。

 

《五色山の想い出》(1988) 河江小学校2年生

《古里の家(シスコ、ミドリ、シユクコ、ミア、ケンサク》(1988)  三角小学校1年生

《シャク取り(不知火海にて)》(1989) 三角小学校2年生

《七夕の朝きれいな紙になるように》(2000) 海東小学校1、2年生

《古里の家》(2003) 豊川小学校5年生

《フレ川綱引き》(2003) 小野部田小学校6年生

 

これで1枚のアルバムが作れる感じだけど、展覧会の会場で流す上で、どう構成するかが悩みどころ。展覧会が大きな絵本のような感じで、その中を旅するようなイメージかなぁ。シスコの絵には、言葉が書き込まれていることが多いので、ぼくの音楽にも語りを追加して、ナレーションと音楽で構成するラジオドラマのような絵本の読み聞かせのような感じになってもいいのかも、と思いつつ音源の編集作業がつづく。

 

昨日、録音したイグサを編んでいく機械の音に重ねてピアノを多重録音して、そこにシャク取りについてのお話を重ねてみた。