野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

IAMASのガムラン

大垣のIAMASにて、大学院の修了制作展を鑑賞。樅山智子さんの「ねってい相撲」とアイヌタスマニアの先住民を結びつけるプロジェクトのインスタレーションも素晴らしく、小瀬泉さんの環境音を口で真似しながら街中を歩いて中継する作品も異彩を放っていて、その他、メディアアートの中に占める身体感覚や肌触りみたいなものが、色々な形で感じられる面白い場であった。しかし、展覧会やトークという形式を超えて、もっと踏み込んで関われるやり方ってあるのだろうか?作者と直接対話をするような体験になるために、どんな仕掛けがあり得るのだろう、と色々考えたりもした。

 

午後、小瀬さんの司会で、IAMAS教授で作曲家の三輪眞弘さん、長年ガムラン音楽に取り組んできた中川真さん、現在、IAMASガムラン部を指導している岡戸香里さん、そして野村でのトークも開催された。三輪さんとじっくりお話する機会は本当に久しぶりで、作曲のこと、音楽のこと、本当はいっぱい話し続けたかった。岡戸さんとお会いするのも久しぶりで、ジャワのことなど、色々話したい(中川さんとは、昨年何度かお会いしているが、もちろん色々話したい)。というわけで、1時間半のトークはあっという間。

 

ガムラン部の演奏にも参加。新しく始まっていくワクワク感がある。今年の夏にガムランの新作を発表する予定なので、作曲のためのヒントを色々もらえる時間だったし、何となく楽器の後片付けを手伝いたくなり、自主的にいっぱい肉体労働したけど、これも作曲の一貫。

 

というわけで、短く刺激的な大垣の滞在だった。