野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ホエールトーン・オペラ/動態展示3日目

Hugh NankivellとのWhaletone Operaを一昨年、豊中市立文化芸術センターで開催した。山城大督さんが編集したドキュメント映像があがってきた。コロナ前のワークショップの様子、懐かしい。

 

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ながらの座・座での動態展示3日目。開催期間中の唯一の日曜日だったせいか、子どもがいっぱい来た。小学1年生が日本庭園を見た瞬間に、「うわぁー、すごい」と声を発した。これ、伝わるんだなぁ。三世代で訪れた家族。鍵盤を消毒して、プリペアドピアノの鍵盤を演奏してもらう。ヴィバルディの合唱曲の楽譜を見せてもらい、それを玩具ピアノで伴奏したり。子どもたちが、大正琴や箏などの楽器を工夫しながら演奏をしていく。自分たちでルールを作ったりしながら、新しい遊びを作っていくように音楽が生まれてくる。最初に恐る恐る楽器を触っていたのが、徐々にエネルギーが高まっていく。それは、コロナで抑圧されていた何かが噴出してくるような音でもあり、開放感のある音でもあり、しかし、単に真剣に音に集中した営みでもあった。こういう音のやりとりが座・座で湧き上がってくるのもいい。ここは1644年に作られた建物であり、庭であるが、江戸初期であり、2021年である。単に博物館的な空間ではなく、当時の持っていた感覚と現代の感覚が融合するところが面白い。そこに多感な現代の子どもたちが出会うのも面白い。そして、大人が子どもに遠慮して子どもだけの開放の場になるのではなく、大人たちが率先して楽しんでいて、大人と子どもが分け隔てなくセッションを楽しんでいるのも面白い。懐かしい再会もあった。犬のジジのために即興ソングも歌った。トイピアノも解体してみた。

 

明日は休みで、後半は18日から。予約状況は、

 

18日 受付可能時間帯あり

19日 受付〆切

20日 16時以降は予約可

21日 現時点予約なし

 

で、21日の予約が一気に埋まりそうな気配。 ギリギリでも予約受付できますが、満席でお断りするケースも考えられるので、早めのご予約を!

 

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