野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

清滝団地のうた

大阪、四条畷の清滝団地に行く。日本センチュリー交響楽団のコミュニティ・プログラム・ディレクターになって5年目。この8月は、センチュリー響との仕事が多い。豊中と西宮での「家族でオーケストラ」では、オーケストラの楽団員と参加した親子が即興での音楽創作セッションをしたし、8月28日には、日本センチュリー交響楽団首席チェロ奏者の北口大輔くんのチェロリサイタルで野村の作曲作品が演奏されるし、8月30日には、新潟で、日本センチュリー交響楽団が取り組む高齢者との音楽プログラムについて話をすることになっている。今日の清滝団地は、若者の就労支援の一貫としてに若者に住んでもらうプロジェクト(大阪府とHello Lifeが行って、9名の若者が1年ほど前より住んでいる)の関係で、住民の方々と音楽をするプロジェクト。本日は、清滝団地に関する歌を創作した。

その後、佐久間新さんと合流して、たんぽぽの家に移動。佐久間さんがたんぽぽの家で続けているダンスのワークショップを発展させ、来年神戸と東京で公演を行う。野村は、その音楽を担当する。他に、ダンサーの古川さん、写真家の草本さん、美術家の池上さん、ダンサーの砂連尾さんなども合流。即興のセッションは、ガムランの楽器の音と、激しいダンス。言葉が声にならない人が、おならで語ったり、奇跡のような瞬間が次々に巡ります。非常に濃密で、既に相当面白い。舞台作品化する上で、どんなことにしていくつもりなのか、甚だ興味深いのです。