野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

新曲、通しましたーーー!!!!!!

本日は、「世界の庄内音楽ワークショップ」の4回目(@大阪音大)でした。昨夜に書き上げた譜面を、本日はリハーサルです。2時間のワークショップの最後の15分で、一度、通し稽古をしたいので、18時半に始めて、なんとか20時10分には、譜読み練習を終えたいのです。10分刻みの練習進行案を考えるのですが、普通に考えると、やはり1時間40分では終わらず、何度も練習の新考案を考える。集中力を使うので、途中で休憩も入れたい。結局、以下のような新考案で臨みました。

18:30−18:45 練習番号GからKまで
18:45−18:55 練習番号KからNまで
18:55−19:05 練習番号NからPまで
19:05−19:15 練習番号PからSまで
19:15−19:25 練習番号SからVまで
19:25−19:30 休憩
19:30−19:40 練習番号VからYまで
19:40−19:50 練習番号YからCCまで
19:50−20:00 練習番号DDからEEまで
20:00−20:10 練習番号EEから最後まで
20:10−20:15 各自確認
20:15−20:30 通し

約40名のワークショップ参加者と、7名のオーケストラ楽団員と、10名ほど大阪音大の先生と学生とで、60名ほどの大編成です。楽器編成も、邦楽器(尺八、箏、三味線)が25名ほど、シタールが5名、バリガムラン1名で、約半数が非西洋楽器。ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスウクレレという15名ほどの弦楽オーケストラ、木管楽器が、クラリネット、フルート、リコーダーで5名、金管トロンボーンで3名、打楽器が7名ほど、そしてピアノ。えらいこっちゃですが、2年前に、「千住の1010人」をやった時は、本番は1010人の出演者で、5回に分けて行った練習で、各回130人とか来ていて、「130人だと楽にできるなぁ」と思ったので、それを思うと、60人は半分なので、まぁ、この人数ならば、指示も通りやすいし、まぁ、なんとかなるかなぁ、と思いながら、ワークショップ開始。

開始が結局、5分押してしまったので、焦るところですが、前から順番に説明していかないといけませんし、皆さんが「できた」という体感もないと次に進めませんし、地道にやっていくしかありません。なんとか、5分押しのまま(つまり予定した進行時間で)休憩まで進みました。これも、日本センチュリー交響楽団の楽団員の方々、大阪音大の先生方、学生さんのが各パートに入って、迅速に的確に指導していただけたことのおかげであります。明らかに、昨年度よりも、ちょっと欲張っているので、やることも多いのですが、皆さんが各パートで指導していただけるだろうという前提で、作曲してしまったので、頼るしかないのですが、本当に素晴らしいサポートでした。

そして、後半も順調に進みまして、なんとか通し稽古までできました。初の通しで、これだけの演奏ができるとは!!これは、2月25日の本番までの2回の練習で、相当、練り上げられそうです。ぴったり20時半に終了(21時に校門が閉じられるため、時間厳守なのです)。そして、15分だけ、邦楽の方々と、センチュリー響の方々と野村で、ワークショップ参加者が演奏に加わらない冒頭部分の練習をしました。地歌越後獅子」の手事(=インストの間奏部分)に野村が西洋楽器を書き加えた曲です。これが、センチュリー響のメンバーは初見にも関わらず、さすがプロで、素晴らしいアンサンブルでした。もう演奏しながらドキドキしながら聴きましたが、美しいし楽しいし、初見の初合わせでこれならば、期待大です。作曲者として、こんなに幸せなことはありません。ただし、一番、演奏が危なかしかったのが、ピアノの野村誠さん。この人は、自分で作曲していながら、弾けていませんでした。要練習です!昨日までは作曲だったので仕方がありませんが、明日から練習よろしくお願いします。