野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

助産院のち邦楽落語のち即興

「お産を楽しむ本」の著者で、「自分も生まれる旅」を連載する上原有砂山さんのナビゲートで、まんまる助産院を見学する。来年、有砂山さんが撮影している出産シーンスライドと野村のピアノによるライブを計画中で、そのために、助産院を見学して欲しい、とのリクエストで訪ねる。産後のお母さんたちの講座を開催中のため、子連れの若い女性がいっぱいで、男子はぼくのみの空間。子どもの身体を見て、相撲の四股について参考になるなぁ、と思い、延々、子どもの身体を観察して楽しむ。助産院の空間、主宰のまりこさんのお話など、色々沁みる。色々、頭で考えることと、身体が潜在意識で感じていることを、実際のお産に立ち会った体験として語っていただくのも、心に響く。来年8月19日が楽しみになる。夜は、渋谷の公園通りクラシックスに行く。竹澤悦子さんが、邦楽落語「もう半分」を上演するというので、せっかくのチャンスなので、聴きに行く。音楽は、竹澤悦子の三味線弾き語りに加えて、梅津和時さんのバンドでもお馴染みの多田葉子さんがサックス/クラリネットなどで、そして、ヒカシューのベースの坂出雅海さんも共演。そして、武元賀寿子さん、熊谷拓明さん、和中和央さん、笠井晴子さん、幅田彩加さん他のダンサーさんたちもいて、古典落語が音楽化されているのが、さらに立体的なパフォーマンスになっている。後半の部は、竹澤悦子さんが「お客様のお呼出をします。ノムラマコトさん、ピアノがお待ちです。」と呼出しがかかり、後半は全編出演することに。坂出さん、多田さんと共演するのは初で、大変楽しい経験をさせていただきました。ダンスもスリリングで面白かった。