野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

山形へ

さいたまトリエンナーレの展示準備作業の後、山形へ。荒井良二さんの4年前のライブ「ジャガーの夜」などをまとめたドキュメンタリー映画の上映会場に、駅から直行。映画、素晴らしい。スクリーンの中には、ディストーションギター、ギャイーンと弾いて、絵を描いて、「あるこども」と詩を読む荒井良二。そして、「こどもじみた大人」と怒りを持って叫ぶ荒井さんの珍しい姿も。2012年の空気感に思いを馳せる。「伸縮自在のあるこども」という言葉がこだまする。エレキギターでノイズを出し、歌い、絵を描き、詩を朗読し、荒井さんが生きている姿がそこに全部レイアーとなって重なっていく。それは、絵の画面に絵の具が重ねられるように。
 アフタートークに、ちょっとだけ出演させられ、「明日のライブは?」と質問され、「明日は、楽しいと思います。どう楽しいかは、明日にならないと分かりませんが。」と答える。深夜、宿で荒井さんと熱い温泉に入る。ヤマガタベイビー!