野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

岩槻のJACSHA(日本相撲聞芸術作曲家協議会)ワークショップ1

岩槻(さいたま市)にて、相撲の太鼓のワークショップ第1回。ついに、この時が来ました。さいたまトリエンナーレ2016のJACSHA(=Japan Association of Composers for Sumo Hearing Arts=日本相撲聞芸術作曲家協議会)のワークショップ。本日の講師は、鶴見幸代と野村誠。昨年、邦夫さん(高砂部屋所属の呼出しさん)に教わった相撲の一番太鼓の基本のリズムをマスターしてもらい、そこから発展していくワークショップ。30名以上の参加がありまして、リズムを覚えて、身体に入れた後、楽器でやって練り歩いたりもしました。ちょっと、サンバのようでもあり、初めての人が1時間後には、楽器で練り歩けることにも驚きでした。複雑なのに覚えやすい、不思議なリズムです。

そして、岩槻の古式土俵入りについても語ったりして後、肩たたきをしながら相撲の太鼓のリズムをする、ということで、これを輪になって行う「肩たたき土俵」が誕生。その後、岩槻にまつわる言葉だけで歌詞をつくり、一番太鼓のリズムを叩き歌うところにも発展。人形供養のイメージで演奏したり、太田道灌のイメージで演奏したりすることで、楽器のセレクトや曲調やテンポも変わり面白いのです。

成果は十分。その後、運営ミーティングも充実。そして、晩ご飯を食べたお店に、番付表が貼ってあり、お店のマスターにお尋ねしたところ、入間川部屋のタニマチさんとの接点もできそうになってきました。

次回のワークショップは、6月18日。次回は、呼び上げと古式土俵入りを中心に、そこから何が生まれてくるか、やってみようと思っています。