野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

世界の庄内音楽ワークショップ6回目

日本センチュリー交響楽団とのコミュニティ音楽プロジェクト「世界の庄内音楽ワークショップ」の第6回@大阪音大でした。大阪音大の井口先生、菊武先生、学生さんには、予想以上にお世話になりまして、毎回、お箏や三味線を準備していただき、調弦もしていただき、初心者が楽器に触れる貴重な機会をいただきました。本当に感謝です。スタッフの方々、しょうないREKの関係者の方々、豊中市の方々も、本当に感謝です。そして、ワークショップの参加者の皆さんも、初めて触れる楽器で音を出すだけでも大変なのに、創作したり、即興したり、譜面を演奏したり、まぁ、色々なことにお付き合いいただき、本当に感謝です。

今日は、最初に「堂々と間違える」とホワイトボードに書きました。40人の大アンサンブルのため、交通整理する必要もあり、譜面があったり段取りがあったりします。音楽において、間違えないことが最重要ではありません。間違えてもいい。でも、間違えた時に、間違えちゃったなー、という中途半端な音を出すことがマズイ。それよりも、堂々と確信を持った音で間違えれば、または、間違えていることに気付かずに堂々と演奏していれば、その音は説得力のある音として、正しい音に聞こえてくるし、正しい音になる。だから、みんなで堂々と間違えましょう、と言いました。楽譜通りに演奏することが目的ではなく、楽譜をガイドとして、音を楽しむこと、味わうことが最重要なのだと。

今日も、分刻みの進行案を考えてきて、2時間の間にできるだけ練習したり、音楽を発展させようと目論んできましたが、焦っても音楽は育たないので、急ぐけれども、じっくりと一つずつ確認しながら、進めていきました。皆さんが出す音に、少しずつ自信が加わっていくのが感じられました。

ということで、いよいよ1月23日@サンパティオホールで、「世界のしょうない音楽祭」が行われます。このワークショップの作品は、15時半頃に登場します。