野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

相撲聞芸術の打ち合わせと瓦の音楽の打ち合わせ

朝から、相撲関連の会議をスカイプで。7月16日に、アサヒアートスクエアで、トーク+相撲バーやります。この日は、相撲に関する落語、元力士によるちゃんこ、東大相撲部部長で「相撲の歴史」著者の新田一郎先生を交えてのトークなど、盛り沢山で入場無料で、相撲聞芸術を巡って、昼から晩まで、入場無料で行います。

作曲家が相撲、相撲と、連呼して何なのだ、と思われるかもしれません。はい、ぼくは小学校では相撲部で、小学校の卒業文集で、クラスで一番相撲が巧いと書かれる相撲好きで、クラスメイトを束ねて、愛知県体育館まで相撲観戦に行くツアーを仕切っていた小学生でした。その後、作曲家になりましたが、相撲の中にある魅力に、音楽の真髄と相通じるものを感じる、という点で、作曲家の鶴見幸代さん、樅山智子さんと共鳴し、JACSHA(日本相撲聞芸術作曲家協議会)を設立したわけです。平安時代から、ほとんど形を変えずに今に伝わっている雅楽と対極的な存在である相撲は、平安時代とは形を変えながらも当時の要素も含みつつ、それぞれの時代の影響が多層的に重なり合ってできています。そうした歴史を経て発酵した結果に到達している現代の様式を、ぼくらは大変面白いと思っていまして、研究を重ねています。この研究は、学術的な研究ではなく、芸術的な研究であります。文献とフィールドワークで取材した内容から、新しい芸術を創造するプロジェクトです。

和歌森太郎さんの著書も、大変面白いし、「相撲今むかし」は図版が多く、素敵な本です。

[rakuten:kyoudo2014:10656174:detail]

午後は、やぶさんと今年度の「瓦の音楽」事業の進め方に関して、かなり濃密な打ち合わせを行いました。