野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

即興オ!ペラ@釜ヶ崎+哲学カフェオーケストラ庄内

本日は、大阪。14時〜16時、釜ヶ崎芸術大学での講義「即興オ!ペラ 即興オー!ケストラ」全5回の5回目。2月22日の「即興オ!ペラ」公演に向けて、ダンスに合わせて音数の少ない即興演奏をする練習。これが、大変渋い上に表情豊かで良い。また、即興で歌う「右足くんと左足くんの会話」も、いくつかのペアで行った。狂言風の人、オペラ風の人、わらべ歌風の人、色々な歌い方が混在。面白い。そして、即興寸劇は、ほとんどコント。途中で、自民党民主党の会話で、「清き一票を」という台詞があって、「清き一票」という言葉を久しぶりに聞いたなぁ、そう言えば、最近「清き一票」という言葉を聞かないなぁ、と思った。

その後、豊中のMITA HALLに移動。日本センチュリー交響楽団豊中市とのプロジェクト「哲学カフェオーケストラ庄内」の1回目。センチュリー響の楽団員、市民の方々と音楽創作をする。豊中にある大学ということで、阪大、大阪音大の先生方に協力を要請したところ、阪大教授の西川勝さんが、毎回ワークショップの冒頭に30分「哲学カフェ」をしていただけることになった。また、大阪音大教授の井口淳子さんもビデオを片手にご参加いただき、大阪音大の学生さんも参加。「哲学カフェ」では、「もしこの世界に漫画がなかったら、あなたの人生どうでした?」という西川さんの質問によって、話し合い、色々な漫画感が語られる。その後、「せーの」から始まり、「せーの」以外の合図として、「はくしょん」、「ハオ」、「では」などが誕生し、「ハオ」や「では」を楽器でやってみたりする。スリットドラムが活躍する。小学生の吹奏楽女子たちが、スリットドラムで表現豊かに演奏をするのが印象的。沖縄の三線を持って来られた方がいて、みんなで「なんちゃってカチャーシー」を踊ったりして、「4コマ漫画」という曲ができた。

終わった後に、センチュリー響の楽団員の方々と打ち合わせ。4月に比べると、センチュリーのメンバー達との距離も近づき、一緒にワークショップを作っていく感覚が増しているので、嬉しい。次回は1月。