野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

トランス/エントランス

世田谷美術館での「復興ダンゴ」公演2日目でした。公演より前に、カウンセラーの草柳和之さんと打ち合わせ。作曲した「DVカルタ」が間もなくお披露目されます。

本日も美術館のエントランスで上演しました。



同じ空間なのに、昨日と今日で客席の雰囲気が違いますし、空間の感じ方も違って、演奏のニュアンスも随分変わりました。世田谷美術館のエントランスで上演することで、この作品は上演する空間によって、毎回アレンジを加えながら変化していける作品だ、という当たり前のことを再確認することができ、今後も様々な場所で再演を続けていきたいと感じました。小劇場、大学、ホール、美術館のエントランスと4ケ所で上演して、それぞれの特長があったと思います。愛知大学のスタジオの木の床の響きもとても印象深かったですし、音響、照明機材が完備のアイホールで調律も最大限してのバージョン、そして、今回の大理石の反響の中で響き渡るベルのサウンドや、プロジェクターを吊れないため、背面から投影したためにダンサーがスクリーンの背後に行って影絵的な効果もあるなど、見せ方も変わりました。次はどこでやるのかなぁ?そして、「老人ホーム・REMIX #3」にも着手したいです。#1は小曲集、#2は語り物(=ドキュメンタリー・オペラ)でした。#3は、群舞するダンス作品にしたいと、思っております。

それにしても素晴らしきスタッフチームに恵まれ、本当に充実の現場、笑顔の絶えない現場でした。今日で終わってしまうのが寂しいですが、また次のステップを楽しみ。感謝。