我が家に２泊していたエンリコとオリアナが、今日から大阪に２泊する。彼らがネットで見つけて予約したホテルは、大阪の西成にあり、地図を見てみると「ココルーム」から徒歩２分のところにある。せっかくなので、彼らに付き添い、ホテルにチェックインの後、ココルームへ。
オリアナはロンドンで貧しい人のためのNGOで働いているらしく、就労支援アートセンターであるココルームと共通することも多いようだ。ココルームはロンドンのストリートワイズオペラというホームレスの人のオペラカンパニーとコラボレーションをしたことがあるらしいが、エンリコは、このカンパニーのことを知っていた。世界は狭い。
http://www.streetwiseopera.org/
我が家にある要らない服などをココルームのバザーのために提供する。ココルームのスタッフは、給料は決して多くないらしいが、その代わりに賄いがあったり、バザーから服をゲットできたりする。収入が少ない代償に支出も少なくなる仕組の中で暮らしている、とのこと。参議院選で、景気回復とか、経済再生とか、連呼している政治家が多かった。使い捨てして無駄な購買を増やしゴミを増やす生活を、消費が伸びて景気が良いと言うのか。物を大切に使い続け、無闇に買わない生活を、消費が沈んで不景気と言うのか。ならば、いかに豊かな不景気を過ごせるか、がポイントで、それこそが、ココルームの実験なのだ、と思う。
