野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

こども創造音楽祭(ジョグジャ)

ジョハンさんが主催する「こども創造音楽祭」。23校の小学生に大学生達が行ってワークショップをしての発表会。ペットボトルや空き瓶など、通常の楽器じゃないものを多用し、楽器の買えない学校でも音楽ができることに重点がある。ぼくは、大学生たちに3回ワークショップをしたので、どんな結果になっているか、楽しみにしていた。

実際に発表を見て感じたのは、ぼくのワークショップの成果があまり感じられなかったこと。小学生たちのリズム感は凄いし、通常の楽器を使わずにこれだけの演奏ができれば大したものなのだが、「創造」音楽祭というからには、もっと創造的であってもいいと思うのだ。演奏は上手だし、ノリもいいし、楽しい。しかし、曲は大学生が作ってしまい指導しているようで、統制がとれている。もっと即興性が高かったり、もっと変な奏法や、悪戯みたいなこともあってもいいと思った。ただ、指導する大学生のキャパシティがそうした芽を活かせるところまではいっていない、といった感じ。

もっともっと、自由にやっていいんだ、というメッセージを、ワークショップで伝えられなかったことを反省。

ウェリー君が訪ねて来て、彼の作品のCD受け取る。この才能のある若い作曲家/演奏家と、また共演する機会があると嬉しいと思う。

日本から来ていた研究者の方と会った後、明日で帰るので、日本人の友人達とのお食事。そこに、熱いニョト先生からの連絡もあり、ニョト先生とも合流し、熱いメッセージを受け取る。本当に仲間なんだなぁ、と思う。

明日、ジョグジャを出発だ。