野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

能舞台で鍵ハモトリオ

山村サロンでの「鍵ハモトリオ」コンサート、無事に終了いたしました。多数のご来場ありがとうございました。

リハーサルまでは、譜面を細かくチェックしておりましたが、世界初演なので、本番に観客を前にして、初めて、それぞれの曲をどんな風に伝えたいという感情が、ぐわーっと湧き出て来まして、それが一曲ごとに、大きく変化していくのが面白かったです。

鈴木潤さんと鍵ハモのコンサートをするのは、2010年8月のP―ブロッのコンサート以来、2年半ぶりでしたが、本当に良い刺激を受けました。

大学で作曲を教えている先生方が鍵盤ハーモニカのために書いた新作がいっぱい演奏されていたわけですが、客席に大学生がそれほどいなかった気がします。学生料金が設定されていないから、学生は高くて来られなかったのでしょうか?それとも、先生方の作品などには興味がないのでしょうか?コンサートの手伝いで、先生に付いてきたっていいのになぁ。でも、当日のスタッフとして、学生が来ている様子もなく、打ち上げの席にも、学生が一人も来ていませんでした。ぼくは、このコンサートに、もっともっと若い作曲家や若い演奏家達が来れるような仕掛けがしたかったなぁ。若い世代の人に橋渡ししていくことが、もっとしたかったなぁと、そのことが反省点でした。

世界初演13曲のコンサートは、たとえ1曲が3分であったとしても、非常に大変なのだ、ということを思い知りました。ヘトヘトです。打ち上げの後に、吉田神社の節分祭に出かけるだけの気力も体力も残っていなかったので、真っ直ぐ家に帰って寝ました。

関係者の皆様、お疲れさまでした。