野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

Ibu Sud

Ibu Sudという子どもの歌の作曲家に興味を持ち、ウィキペディアインドネシア語のページを読んでいます。ぼくのインドネシア語の誤解もあるかもしれませんが、
1908年生まれで、1993年に85歳で他界。オランダ植民地時代、日本占領時代の頃から活動を開始し、オランダ語や日本語ではなく、インドネシア語での子どもの歌を作ることに人生を捧げた女性です。愛国主義者として知られるので、1945年にはオランダ軍に包囲されて家宅捜索などをされたこともあるらしい。インドネシア独立後も、活発に歌を作り続け、数々の名作を残しています。
Tik Tik Bunyi Hujanという「雨漏りの歌」は、実際に自宅の雨漏りから着想を得たとか、Hai Becakというベチャ(インドネシア自転車タクシー)をテーマにした曲など、インドネシアという国をテーマにインドネシア語の歌を数多く作っています。



Ibu Sudの作った歌を次々に覚えていくことで、Ibu Sudが子どもたちに伝えたいインドネシアとは、どういう国なのかがイメージできる気がして、これから、彼女の歌を、少しずつ覚えていきたいと思っています。




楽家としてのみならず、バティックの作家としても知られるそうです。