野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

アンダルシアに(インドネシア→日本→スペイン)

大井浩明のための「6つの新しいバガテル」の作曲中。2曲目の「アンダルシアに」なのですが、ぼく自身は、スペインには行ったことがありません。それで、考えているうちに、「野村誠×北斎」で、「南の北斎」という曲を作ったことを思い出しました。この曲は、インドネシアのジャワ・ガムランの曲を、江戸時代の箏や尺八の奏者が模倣したことを想定して書いたものです。ペロッグ音階が、雲井調子に変形しています。では、この「南の北斎」楽団が、アンダルシアに行って、スペイン人が模倣したら、どんな音楽になるでしょうか?今日は、その音楽を書いてみようと思います。

ということで、本日は、「アンダルシアに」を書いていました。北斎は行ったことがないのに、「琉球八景」とかも描いているわけなので、ぼくも行ったことがない「アンダルシアに」を描いてみました。「南の北斎」のゆったりした気分とは随分違うピアノ曲になりました。

明日は、3曲目の「月の光」を書く予定です。

この作品は、大井浩明により9月23日に初演されます。コンサート詳細は、こちら。
http://www.opus55.jp/index.php?ooi_concert


ちなみに、昨年の8月下旬もピアノ曲を書いていました。8月は暑いので、作曲は別の季節にしたいのですが、なぜか、こうなるのです。ほぼ同時期なのが、不思議。

http://d.hatena.ne.jp/makotonomura/20090821
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