野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

かぎはどこにある

さいたま子ども劇場での、鍵盤ハーモニカの作曲のワークショップ

1年生〜6年生までの子ども15人ほどと大人5人ほどが参加

ぼくが着くと、子ども達は、だるまさんが転んだをして遊んでいた。こうやって、年の違う子ども達が遊んでいるのは、いいなぁと思う。ぼくが子どもの頃では当たり前のことだったけど、、、、

この子どもたちには、来週やるP-ブロッのコンサートに、ちょっとだけ参加してもらう。鈴木潤の「2音のバラード」に捧げて、2音で作曲。黒鍵2音か、白鍵2つか、黒白一つずつか、を投票で決めて、黒白一つずつに。さらに、音の人気投票をしたところ、ファと♭シの2音が選ばれる。完全4度の音程が結果として選ばれるところが面白い(実は、鈴木潤の曲も♭ラと♭レで、同じ関係にある)。

それで、音の高さから決めるか、リズムを先に決めるか、と尋ねると、リズム、ということで、手拍子でリズムを色々作って、また人気投票で得票数の高かったリズム4つで4小節を構成。

続いて、それにファと♭シを割り振ってできあがり。

で、できあがったのだが、低学年の子どもはこれで十分な感じもするし、高学年の子は、もう少し弾ける能力を発揮したい気分もあるので、対旋律も作る。こちらは、4音にする。

追加の2音を、黒鍵2音か、白鍵2つか、黒白一つずつか、を投票したところ、今度は、黒2つになる。そして、追加の2音を選んだところ、ファ、♭ソ、♭ラ、♭シ、という4音になる。意外に弾きやすい4音を選んでいるところが面白い。

それで、メロディーも作って、2声部に分かれて合奏する。ちょっと、寂しげなメランコリックな感じもする曲。

タイトルも色んな案が出る。ふられた、たたかい、ふなたび、いっぽんのせんでつながっている、などなど。投票の結果、選ばれたのは、

かぎはどこにある


だった。この曲は、ぼくがP−ブロッのパートを書き足して、2月14日のコンサートでも演奏します。