野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

養護学校ASOでのワークショップ2回目。今日は、野外で撮影したいので、外出する。前回の「Ermin Du Stinkst」は、今日も健在だった。養護学校の先生から、子どもが「Du Stinkst(あなたは臭い)」という表現を舞台上でしたら、親が嫌がるかもしれないが、本当にするのか、という質問が出た。ぼくは、ロベルトのアジア的な歌い回しがいいので、それをやって欲しいし、実験音楽のフェスティバルという文脈でそれを発表するのだから、問題はない、と強く主張した。

昼間は、集中して、コンサートの構成などについて考える。だんだん、形が見えてくる。

1 映像「Over the Danube」
2 野村誠 鍵ハモソロ
3 アナン・ナルコン ソロ
4 i-picnic improvisation
5 du stinkst
6 養護学校+大人+i-picnicの即興
7 吹奏楽BORG

夕方、障害者施設で、施設に入所している障害者の人と、一般参加の人の混合グループのワークショップ。即興がつづく。施設に入所している人は、許可が出ないので、本番は誰も出ないかもしれないとのこと。一般参加の人は全員本番に出る人なので、少し早めにワークショップを切り上げて、本番に出る人だけでワークショップ。「あんたすきやねん」は、「Unten(下) Zucki(お菓子) Ja(はい) Neng」となった。Chan ruk ter mag magは、Jump rock tell Mamaに、Chan yak tang ngan kab terは、Jump Ja ten year captainに、空耳作詞された。そして、あらたに、Ich liebe dichに、タイ語のイントネーションをつけた。

夜、メキシコ人の作曲家Danielと知り合う。彼は、廃品手作り楽器のオーケストラみたいなことをやっているらしい。メキシコとアメリカの国境の町でのプロジェクトなどもやっていて、昨年は日本でも、千葉と群馬でプロジェクトをやったらしい。i-picnicで、メキシコに行ってみるのも良さそうだ。


9月27日、11時より、Kremsのminoritenkircheにてコンサートです。詳細は、以下のウェブサイトを参照してください。
http://www.klangraum.at/programm/kontraste/programmuebersicht/09/kontraste-09/i-picnic