野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

キーボード・コレオグラフィー学会@えずこホール大学

ということで、えずこホールでのキーボード・コレオグラフィー・コレクションの最終日。お客さんを招いての発表会ですが、ワークショップ参加者は、リサーチ・デヴェロップメント・チーム野村誠、佐久間新、ヒュー・ナンキヴェルの3人はキーボード・コレオグラフィーの博士、そして、今日の発表会は、キーボード・コレオグラフィー学会、そして、えずこホールは、えずこホール大学と、呼び方が変更になりました。

開演前は、ヒューのHomelands Nursery Schoolでの子どもとのピアノの即興の映像上映

1 お客さんも混ざってのゲーム「はむち」
2 エレファント・フェルドマン(2台ピアノ)
3 DVD上映(深谷保育園の映像ダイジェスト、約10分)
4 キーボード・コレオグラフィー(17人で)
5 キーボード・コレオグラフィー(グループ発表)
6 ヒューの歌(途中からキーボード・コレオグラフィー付き)
7 佐久間新ピアノソロ
8 くじ(1等は、キーボード・コレオグラフィー付き名前で即興)

保育園から、いっぱい子どもたちが来てくれた。2時間近い会だったのに、子どもたちが最後まで集中力が途切れずに、見ててくれたのも、嬉しかったし、くじびきの1等賞が、保育園のゾウ組の担任の先生にあたったのも、びっくりだった。

終演後は、物好きな人が残ってのホワイエでフォーラム。これにも、多くの人が残ってくれた。

ヒューのブログに、50のキーボード・コレオグラフィーがのっています。
http://blogs.myspace.com/index.cfm?fuseaction=blog.view&friendID=109982612&blogID=464477850

今後のぼくの課題としては、ピアノメイカーや、調律師の人の意見なども調べて、ピアノの構造上、どの程度の奏法をすると、ピアノにダメージを加える危険性が、どの程度あるかを、かなり詳細に調査する必要があると、感じました。基本的に、ぼろぼろのピアノでやる分には、問題ないとして、しかし、キーボード・コレオグラフィーで、コンサートピアノを演奏すると、本当にいい音色が出ますし、多くの奏法は、まったくピアノを痛める危険性がない安全な奏法です。

で、逆に言うと、それ以外の奏法は、ある程度、身体をコントロールできないと、ピアノを痛める可能性があると思うので、4歳児ならば、平気だが、重量級の大人だと、まずいかもしれない。そこをちゃんと調べて、多くの人が、キーボード・コレオグラフィーに取り組める下地を、ちゃんと作るのが、ぼくの仕事だと思う。

皆さん、おつかれさま。えずこの参加者の皆さん、職員の皆さんが、本当に素晴らしいので、また来たいと思いました。そして、こんな不思議なイベントに、予想以上にお客さんが来てくれたことにも、うれしく思いました。また来ます。