野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

平石曲などの練習

6月17日のコンサートの半分(第2部)は、「野村IDを惑わせろ!」ですが、もう半分(第1部)は、鍵ハモのコンサートです。

平石博一作曲の「この風は新たな光を放つだろう」は、ソプラノ×1、アルト×2、バス×2の5重奏で、2002年に初演して以来の5年ぶりの再演です。この曲は、これまでの平石さんの曲の中でも、最も演奏が難しい曲で、16ビートのリズムが、かなり複雑に各パートで入り組んでいる上に、単純に4回ずつ反復するミニマルミュージックではなく、常にどこかのパートが微妙に変化していく、ミニマル風の繰り返さないややこしい曲です。今日は、かなり遅いテンポで細かく確認しながら練習。だんだん、各パートの絡み合いが見えてきました。

野村誠作曲の「あたまがトンビ」は、3月のライブでも演奏したので、音楽がだんだん体に入ってきています。今日は、少し冒頭部分の演奏のめりはりを注意しました。数小節ごとに譜面に表情指定があるので(「ファンファーレ風」、「やさしく」、「はっきりと」、「やさしく」、「cantabile」、「ダンサブルに」)、それをはっきり出せるように、いろいろ演奏の工夫をしました。平板な演奏だと、つまらないので。

しばてつ作曲の「5chサラウンド・サウンド ハイドン変奏曲」は、前回やったところを、実際に距離を離れて練習しました。この曲は、観客を5方向に囲んで演奏するので、離れて演奏できないといけません。

ということで、次回の練習は6月6日。本番は6月17日です。皆さん、是非、お見逃しなく。


鍵盤ハーモニカ・オーケストラ「P−ブロッ」によるライブ「野村IDを惑わせろ」
14:30開場
15:00開演
前売2000円(中学生以下1000円)
当日2500円(中学生以下1500円)
出演は、P−ブロッ(野村誠林加奈、しばてつ、吉森信鈴木潤で、全員鍵盤ハーモニカ)
会場は、門仲天井ホール 
http://www5f.biglobe.ne.jp/~monten/index.html