野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ウマとの音楽

徳島まで、演奏会を聴きに行きました。大田智美さん(アコーディオン)、富田珠里さん(ピアノ)というフォルクヴァンク音楽大学(ドイツ)で勉強している二人によるフォルクヴァンクレポートという副題を持つ演奏会です。お二人は、ぼくより一回り年下の申年で、通称、穴猿さんと山猿さんでもあります。

ぼくの「ウマとの音楽」の日本初演がありました。演奏が始まった瞬間の美しいこと、その場の空気感が瞬時に変わりました。ニュアンスの塊のような演奏でした。交換、交歓、交感といった感じで、音同士がお互い同士が音楽の中で、「こうかん」していくのが、はっきり感じられました。そう、このコンサートのタイトルは「Cross Air 2006」というタイトルだったのですが、本当に、Cross・Airだったのです。ぼくは、クロスする場にいられたことが幸福だったし、その空気を肌で感じられることが、本当に幸せでした。自分の作曲した曲で、譜面に書いてある音も全部分かっていたのですが、それでも泣いちゃいました。

この曲は、9月3日に埼玉県入間市で、再演されます。
http://blog.so-net.ne.jp/shuri/
自分で言うのも何ですが、曲がすごくいい上に、演奏がとんでもなくいいので、是非、行きましょう。お勧めのコースは、9月2日に門仲天井ホール(東京)で、P−ブロッのコンサートに来て、9月3日に、入間で「Cross Air 2006」、9月7日にティアラこうとう(東京)で、御喜美江+鶴見幸代+野村誠のコンサートの3つを立て続けに見ることです。関東以外の人も1週間東京に滞在すれば、この3つ行けますし、どうしても無理な場合は、土日を使って、P−ブロッ+Cross Airを楽しむこともできますよ。

来年1月には、山下残くんの演出による「動物の演劇」で、大田智美ちゃん(アコーディオン)、野村誠(作曲、ピアノ、鍵盤ハーモニカ)で音楽をやります。「ウマとの音楽」ダンスつきバージョンもやります。岩下徹さんや、寺田みさこさん、ほか、個性派ダンサーも出演します。生演奏つきですが、ROSASよりも断然いいと思います。徳島のホテルで、山下残くんに、ぼくの曲につけた振付のビデオを見せてもらい、はやくアレンジしたくてしたくてしょうがなくなる。手帳にアレンジの日程を書き込みました。9月10日の桃太郎が終わったら、10月上旬にかけて、次々に譜面書きます。12月になったら、連日稽古だー。めっちゃ、楽しみ。やるぞ〜〜〜〜〜〜!!!!!曲、書きたい!