野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

老人との音楽@近江八幡、2日目

午前中は、西原さんのおばあちゃんとのセッション。畑に出て行って、そこで、おばあちゃんの畑仕事の横で演奏。
西原さんとおばあちゃんは、どことなく似てました。

午後は、市居ミカさんのお友達のやっているカフェで、お年寄り二人と会った。
80代半ばの男性は、もと校長先生の日蓮宗の住職さんで、一緒の楽器セッションで、木魚のリズムにのせて、祈祷のお経とシンコペーションのきいたリズムが現れて、びっくり。

もう一人70代の男性は、元市会議員の陽気な方で、ハワイアンの曲に合わせる効果音の収録のために、海に行って波の音を収録する人。

最後は、近江八幡で有名なバームクーヘン屋にも行きました。

2日間やってみての印象は、老人たちは動かない。体力的に持続力がないからか、何かを表現したいときには、突発的に瞬発力のある一撃がダダダと出て、しかも、持続せずに、すぐやめるのが特徴。だから、こちらの反射・反応がかなり必要になるみたい。歌い始める瞬間とか踊り始める瞬間とか、予告なくいきなり始まり、すぐ終わる。これが特徴です。ちょっと独特な時間感覚。