野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

通し稽古

飛行機に乗って、仙台へ。そして、柴田郡大河原町えずこホールへ。

到着すると、生田さん、矢内原さんが河北新聞の取材を受けていたので、到着するなり、ぼくも取材に加わった。この3人と住民のコラボですから、世界のどこでもやっていない他では絶対に見られないことをやります。それが、1年後の3月の公演です。今週末のプレ公演も、その世界のどこでも見られないことのプロローグ。絶対見ておいた方がいいと思うし、東京や日本全国から、いっぱい見に来てもらいたい。未完成な部分もいっぱいあるだろうし、でも始まっている瞬間は今しか味わえないから。興味のある人は、公演二日間を見るのはもちろん、今週1週間、大河原町に住んでずっとえずこホールに見学に来ればいい。

それから、矢内原さんの振付のオープニングのダンスを見せてもらった。で、ニブロールの曲に合わせて振付していたのを、ピアノで試しに音をつけてみた。すると、全く違った振付に見えた。どうやって音を入れていくか、ある程度方針を固めてから、別室に移動してビデオを見た。

3月3日ごろにやった初めての通し稽古のビデオを見た。全部で1時間40分ある上に、ビデオが遠くて、ほとんど台詞が聴こえてこないけど、台本を見ながら見て、見ながらどこに音楽が入る余地があるかを書き出した。

その後、生田さん、矢内原さんと打ち合わせをして、今晩、無理矢理でも音楽ワークショップメンバーと芝居で合わせてみたい、と宣言。

台本を見ながら、音楽チーム用の進行表を作った。合計21曲。まずは、最大限やってみて、ダメなところは削ってみよう。

休みなく稽古になった。芝居のテンポと音楽のテンポのずれが、繰り返すうちに、新しいタイミングを生み出すところ、音楽が芝居のよさを消してしまうところ、音楽が芝居によい刺激を与えるところ、などなど。音楽チームの人は、予告なくいきなり芝居との合わせに戸惑ったでしょうが、皆さんいきなりでよく頑張りました。

19:30から稽古開始して、気づいたら休憩なしのぶっ通しで22:30。休んでる暇がない。土曜日が本番なのだから。ぼくは、14:00に仙台空港に着いて、14:30過ぎにホールに着いたけど、そこから8時間、全く休むことなく働き続け(おにぎり食べながらの打ち合わせだったから、夕食休憩もなし)。

で、23:00すぎに夕食を食べに行ったけど、そこで打ち合わせしたから、よく働いたなぁ。昨夜ほとんど寝ずに京都を出てきたので、まじ眠たい。