野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

海印寺保育園で

新番組「あいのて」でやる内容のアイディアを、実際に保育園で園児に鑑賞してもらい反応を見させてもらった。副園長で音楽療法家でもある笠置英恵さんが急なお願いに対応してくれたおかげ。ありがたい。

実際、園児の前でやってみると、反応は明らか。また、園児の反応に触発される部分も大きい。番組の1回目を飾る予定のキッチンミュージックのアイディアがいっぱい生まれた。「突然胸ミュート」とか、「カッパ奏法」など、子どもと同じ空間にいてこそ思いつくことがいっぱいある。

どんどん速くするのが子どもは大好きだ。そんな中、片岡さんの机たたきの速弾きソロを発見できたり、収穫がいっぱい。

また、ボウルやフライパンだけでやっている時、そこにピアノで加わった途端、なんだか子どもたちの聴く集中力が非常にアップしたのも印象的。

最初のシーンの女の子と音出し隊の出会いを模した芝居をしてみたところ、子どもたちは大爆笑だった。このシーンは徹底して笑いをとるべきだと思う。そこで、4つのシーンのコンセプトが固まった。

シーン1 笑う:とにかく音出し隊が日常の生活に音で割り込んでくるおかしさを強調)

シーン2 やってみたい:混沌に近いくらい次々に音でのセッションが起こる。番組を見てる子どもたちも、やってみたくなる感じ。

シーン3 聴く:ここは完全に聴かせる。フライパンとかだけでなく、ピアノやマリンバなど、いわゆる楽器と日用品が同列に共存している本格的な音楽。

5回目くらいまでのテーマも見えてきた。1「キッチンガムラン」、2「テーブル行進曲」、3「ピンポン」、4「肩たたき・からだは歌う」、5「雨降りパラパラ」

楽しみ、楽しみ。

ちなみに、鈴木潤アレンジの「ワニバレエ」は大ウケでした。