野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

コラボシアター

東中野エイブルアート・ジャパンのオフィスで、太田さん、吉野さんと会う。神戸での「音の城」、東京での「演劇百貨店」の公演を見て、エイブルアート・オンステージで、ぼくたちは何を目指しているかを言語化するべきだ、と考えて、話し合う。

話し合って、自分の考えとしてはっきりしたことは、

コラボを推進するプロジェクトであること。今まで出会わなかった人同士が出会える場を設定し、その人たち同士でのコラボを模索するための場としてのワークショップがあり、そのワークショップから生まれた表現をベースに、舞台をつくる。

ここで言う舞台というのは、いわゆる狭い意味でのステージだけを意味するのではなく、出演者の表現に観客がフォーカスできる状況、出演者の表現が強い強度を持って観客に伝わるように工夫された場のこと。照明をあてるとか、PAすることもあるし、もっと別の状況の作り方もあり得る。

「こんな舞台があってもいい」という公演を行っていく。現代における公演のあり方を追求するワークショップとも言えるかもしれない。

そんなことを考えた。

こうしたことを吉野さんや太田さんと話した。以上は、現時点ではぼくの考え、解釈ですが、いずれ、こうした考えをエイブルアート・オンステージとして、世に出していく必要があると思う。