Full Body初演、大成功しました
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イギリスから招待した「Full Body & The Voice」の日本での初ステージ。5人の知的障害者から成る30分のステージ。リハーサルでは、淡白な演技で、かたさが見られたので、本当に心配だった。しかも、本番直前に舞台ではシンポジウムが開かれ、会場の雰囲気はかたい。
ここで救われたのは、観客の力。客席の一列目に、「さあトーマス」に出演のトーマスこと中西くんや、浜松のメンバーなどが陣取った。ちょっとしたパフォーマンスにも大喜びで、大変反応がいいので、舞台での演者も演技が膨らみ、アドリブも快調。舞台というのは、観客とのコミュニケーションが作るものだと思う。とにかく、リハーサルとは段違いにいい、素敵な舞台だった。
終演後のアフタートークの司会をした。FULL BODYの演出家のジョン・パルマーに話を聞く。司会者として心がけたのは、イギリスの状況とか、予算とか、そういう話はしないで、あくまで先入観なしに作品を見て感じたことについて、演出家と観客が対話をできるようにすることだ。そのことだけ断りをいれた。
30分強のトークだったが、かなり密度の濃い話ができた。カンパニーを始めた頃は、障害者でないとできない表現にこだわった。実験的、即興的な舞台だった。だが、最近は、より細かく決まっている舞台を目指している。という7年間の変化も聞けて良かった。
(8月13日記)
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Full Bodyの初演の前にシンポジウムがあった。3人のパネリストの実践の話、面白く聞いたと同時に、もっともっと具体的な場面の話を突っ込んで聞きたくなった。精神障害の人の書いた詩が面白い、という時に、詩をいくつもいくつも朗読して欲しいと思った。それと、この3人が5年後どんなことしているか、すごく楽しみだな、と思った。
清中愛子さんの映像作品が良い問題提議をしていたけど、そこからパネルディスカッションが展開しなかったのが、残念だった。
(8月17日記)