野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

エイブルアート・オンステージ第2期

エイブルアート・オンステージの第2期の代表者会議。第2期に選ばれた8団体の人たちとの打ち合わせ。この8団体が、お互いに情報交換して相互に刺激し合ったり、何か新しいコラボレーションを始めたり、そういう新しい始まりの場になって欲しいという願いがあって、エイブル・アート・ジャパンは、相当意識的に和やかな場づくりをしようと頑張って、途中でお茶とケーキを食べながらフリートークの時間を設けたり。とにかく、事務的な会議にしたくない、という強い意志を持って、フランクに話ができる場を目指した。ぼくも、色々可能性が広がるように広がるように、話を差し挟んだつもり。
8団体のコンセプトを、かなり乱暴に(ぼくの理解で)言うとこんな感じ。
知的障害の人とプロのフラメンコダンサーでフラメンコの核心・本質に迫るグループ、脳性麻痺の人たちの声の力を結集して、グリークラブや実験的な声のオーケストラを指向するグループ、知的障害の人との即興音楽でプロのフリーインプロヴァイザーたちが困惑するか否やの公演、パントマイムのダンサーが手話や日常的な動きとともに探究するマイムの可能性、即興をベースに障害者と作りあげる演劇、各家庭を訪問しそこで即興演劇の交流を通し映像ドキュメントを残しつつ何か新しい関係を構築する、介護バスによる小キャラバンで「障害と健常」「マイノリティとマジョリティ」を有効・無効にするディープな旅(共同体験)から生まれるアートをファッションショーの形態で表現するグループ、「そいつの演劇を作る」が主眼の徹底したその人にフォーカスを当てた演劇をつくるグループ。
うまく説明できてませんが、ま、とにかく、これから始まっていくのが楽しみ、って言いたかったです。皆さん期待して下さい。