野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ピアノ、ビデオ、ビール


民衆社の沢田さんと打ち合わせ。沢田さんがホテルで明け方まで直したゲラを見ながら。打ち合わせ後、インプロクラブの石村真紀さんと待ち合わせて、守山のスティマザール(調律師の上野さんのホール)へ。

で、上野さんのピアノでインプロクラブを1時間弱楽しむ。インプロしていたら、通りがかりのおばあさんが、ずっと道で立ち止まって聞いていたそうで、
「何か面白いんやろうな」
と上野さん。

まきちゃんは、守山で音楽療法の指導をしなければいけないので、1時間で帰って行った。ぼくは、その後、上野さんと雑談。ショパンが弾いていたプレイエルのピアノの話。ピアノにとっては、何ヘルツに調律するのがいいのか。歌やヴァイオリンの伴奏の時に、ピアノを半開きにするのは、本当にいいのか?などなど、彼のピアノに関する持論を語ってくれる。

それから、岐阜に行き、岐阜大学野村幸弘研究室を訪ねた。幸弘さんは、タイのビデオを全部編集完了。
「早いところ終わらせたいんだよね。」
で、それぞれを細かく見ていき、このシーンは不要なのでは、このシーンはもう何カットか欲しいかも、などと編集の最終のつめをする。イギリスのビデオも編集できているけど、これは見ている暇なし。あと、昨年の碧水ホールでの「だいんだいん」の編集も目を通す。あまりにも斬新というか、何がなんだか、やった張本人も分からないこれは、相当わけが分からない作品で、でも絶対面白いはずなので、もっとじっくり時間をかけて編集をしたい、ということで、もう一度、ゆっくり岐阜に来ることにした。

で、幸弘さんと別れて、片岡祐介さん、片岡由紀さんと合流。片岡宅で、「くつがえさー音頭」初演の録音を聴く。なかなか緊張感のある初演らしいいい演奏。「しょうぎ交響曲」のマスタリング音源を聴く。片岡さん、大喜び。「ホエールトーンオペラ第3幕」の録音を聴く。片岡さん、すっかり喜ぶ。さらに、ホエールトーンの3幕上演の前にやったコンサートの第1部(名倉さんの歌、梅津さん、長須さん、山川さん、ヒュー、ぼくによる即興、吹奏楽のヒューの曲、吹奏楽のぼくの曲)を聴いたら、
「いいなぁ、ぼくもプロと演奏したい!」
と片岡さん、羨ましがる。また、ヒューの吹奏楽の曲には、
「イギリスの楽団が演奏してるみたいだね。」
ぼくの吹奏楽の曲には、
「これじゃ、野村さんの曲をプロがアレンジしたみたいだ。なんで、さっきココでギター弾いて遊んでいた人が、これもできるんだ!」
と言いながら、喜んでくれた。

それから、片岡さんが神戸で関わったコミュニティミュージックセラピーのプロジェクトの録音を聴いた。最初すごくいい、後半いまいち。

そんな風に音楽を聴きながら、朝まで飲み続けた。