野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

カルメンと相撲甚句/Piano Decompositions/楽器の凝りと音楽と

5月のJACSHA(日本相撲聞芸術作曲家協議会)の公演『ファソラシどすこい!タコどすこい!』に向けて、今日はビゼーのオペラ《カルメン》を勉強する1日。木花相撲踊りの三味線のリズムが、ハバネラのリズムと同じであるところから、カルメンのハバネラの求愛シーンと相撲甚句での求愛をつなげられないかを考えている。それを、小さな子どもにも伝わる言葉と表現にどうするかが課題。

www.geigeki.jp

 

Heidi Hart+Beate Schirrmacher著『Piano Decompositions -The Ecology of destroyed and decaying instruments』読了。Heidi Hartは、アイスラーについての著書が面白かったので、メールでやりとりし、今月、熊本まで来てくれて、この本を献本していただいた。ピアノを燃やしたり、池に沈めたりするAnnea Lockwoodの作品などに触発されながら、タリバンが楽器を破壊、焼却したこと、環境と対話することなど、自分自身の活動についても色々考えながら読む。来月にはHeidiからオンラインインタビューを受ける予定。

www.upress.umn.edu

 

凝りを作品化する美術家の池上恵一さんの発案で行うパフォーマンス公演を9月に東京で予定。その会議の2回目。ダンサーの砂連尾理さん、佐久間新さん、渋谷公演通りギャラリーの門あすかさん、アトリエみつしまの亀井友美さんと。クリエーションのための会議で、門さん曰く凝りを巡る哲学対話のような時間だったとのこと。凝りについて考えると、ケンハモのリードのことを思う。使い始めは、全てのリードがまだ固いが、吹き込んでくることで、リードに柔軟性が出てくる。しかし、吹きぐせで鍵盤によって、リードのリアクションにばらつきが出てくる。南川朱生さんや吉田絵奈さんのような鍵盤ハーモニカ奏者は、リードの状態を調整し、全ての鍵盤の反応をベストな状態に整える。それは、コリをほぐすようなものだ。ぼくは、吹きぐせのばらつきのままで演奏することが多い。ピアノの場合だと、調律師が調整して全部の鍵盤の深さや重さやタッチを均質にする。これも、調整せずに使っていくと、ばらつきが出る。ばらつきがあるピアノの癖も曲者で面白いこともあり、それに合わせて演奏することにも味わいを感じることもある。音楽家として身体のことを日々考え実践しているので、そうしたことも池上さんや皆さんと探って創作していきたい。

 

砂連尾さんと佐久間さんとの問題行動トリオ

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