野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

庄内町区相撲甚句踊り

霧島温泉に泊まっている。午前中は、城崎で録音した『豊岡音楽ラジオ』の番組編集作業を少し進める。

 

午後、都城庄内町相撲甚句踊りの資料を見返し、復習する作業など。

 

夜は、都城在住の企画/制作/ダンサーの徳永紫保さんとJACSHAの鶴見幸代さんと、庄内町相撲甚句踊り保存会を訪ねる(樅山智子さんはオンライン参加)。2年前に一度訪ねているので、今回は歌をしっかり教えてもらおうと思い、歌をビデオから楽譜に起こすなどして準備をして臨む。こちらも前回より解像度が上がっているので、踊り、歌、三味線、色々気になる点を教えてもらえて、大変収穫があった。

 

特に驚いたのは、途中の踊りは昔はなかったが、動きが単調なので、大隅町岩川のダイナミックな踊りを参考に、新しい振りを創作した、という話。芸能というのは保存していく一方なのかと思いきや、変えちゃってる。国の無形文化財などに登録されると無闇に変えられないのだろうけど、そうじゃないと現在進行形で生きている。

 

弓取り式もカッコよかったなぁ。三味線の二人が同じことをやっているつもりで同じでないため、複雑になっていてカッコいい。それを一人ずつ別々に何をやっているかを確認させていただく。

 

最後に、鶴見さんと二人で鍵盤ハーモニカで『町区相撲甚句踊り』を演奏してみると、自分たちの曲をぼくらがアレンジして演奏していることに目を丸くして驚かれ、そして大変喜ばれた。ちゃんと出会い直せた気がして嬉しく、皆さんの相撲甚句とのコラボ企画、考えたくなった。

 

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