野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

都城相撲リサーチ

都城の最終日。しほさん、鶴見さんと、都城の相撲リサーチをする。

 

まずは、谷頭駅へ行き、ここで四股を踏んだ。谷頭の相撲踊りは、谷頭駅ができたのがきっかけだったそうで、この無人駅は、通勤通学の時間帯には1時間に1本電車があるが、その後は3時間ほど電車がない。昨年、滋賀で『無人駅の音楽会』を開催して以来、無人駅への愛着が増している。

 

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続いて、庄内町町区相撲甚句踊りの発祥の地であるという願心寺に行く。浄土真宗のお寺で、我が家も浄土真宗で、子どもの頃は仏説阿弥陀経を暗誦していたので、仏説阿弥陀経についてお坊さんとお話。住職さんに相撲甚句のことを尋ねると、その昔、山門をつくった大工さんが若い娘たちに教えて始まったのだそうだ。お寺にも、相撲甚句踊り保存会のメンバーの方がいらして、少しお話もさせていただいた。境内で四股を踏ませていただいた。

 

午後は、高城に行った。しほさんが車で案内して下さらなかったら、こんなリサーチはできなかったので、本当に感謝。石山花相撲保存会会長の永田照明さんを訪問。永田さんから、石山花相撲のことを、色々教えていただく。(数え)7歳の子どもたち=幼稚園の年長さんによる土俵入りの話など、詳細に教えていただき、土俵も見せていただき、この土俵上でも四股を踏ませていただいた。

 

最後、少し時間があったので、高城図書館に行き、リファレンスサービスを利用して、石山花相撲に関する資料を探し、色々コピーをとっていただく。コピーをしていただいた方のお母さんが相撲甚句をされているそうで、昨日の公演の関係の方ですか、と尋ねられる。お母さんが公演がすごく良かったと言っておられた、とのこと。こうした言葉に出会えるのも、リサーチの醍醐味。

 

都城が相撲の宝庫であることを実感する滞在だった。しほさん、本当にありがとう。近い将来、また都城に足を運び、リサーチを継続したいと思いながら、熊本に帰る。