野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

兵役と和声

えずこホールでの濃密な6日間を終えて、ホテルをチェックアウト。他のアーティストの皆さんと、白石蔵王駅に向かう。ホール職員の皆さんとお別れし、雪で白い蔵王を眺め、白石温麺を食べて後、新幹線に乗り、アーティストの方々との車内での時間の後、皆さんとお別れ。東京で上田假奈代さん他のホームレスとアートのフォーラムに参加したい気持ちもあるものの、色々宿題を溜め込んでいて、来週からイギリスなので、どう考えても無理なので、新幹線で京都に戻る。大文字山を見ると、ほっとする。1週間の旅の洗濯物を洗濯し、ようやく、1週間前に受け取った「釜ヶ崎オ!ペラ3」の記録映像を見て、懐かしく面白く思い出す。いくつかの原稿の依頼などがあって、〆切を過ぎていたりするのですが、今日は、さすがに文章を書く気分にはなれず、ピアノを弾いたり、読書をして過ごす。メシアンの伝記を読んでいたら、ヒトラーの出現により、フランスでも徴兵制が始まり、1933-34年に兵役になっている。24歳のメシアンは兵役に行き、そこで他の兵隊などに和声を教えていたという。捕虜収容所で作曲した後のエピソードに到る以前に、既にこの人は凄い。