野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

本日もピアノの研究中

いよいよ3日後に「ピアノの本音」第2回を控えておりますので、日々、ピアノの練習と研究に励んでおります。別に6月5日には、弾かないのですが、今日は、少しショパンも弾いてみました。野村は、ショパンに興味があまりなかったので、ショパンを弾いたことがほとんどなく、調律師の上野さんから借りてきたショパンの楽譜を弾いてみて、あまりにも野村のピアニズムと全く違う発想なので、全く自分の指に馴染みのない運動ばかりで、今さらながら驚きました。そして、ショパンの手の形がどのような形だったのか知りませんが、少なくとも、ぼくの指の形だと、通常、ぼくがピアノを弾く時の椅子の位置では、全然弾けないので、ピアノの椅子の位置は、もっとピアノから離し、ピアノの椅子の高さはもっと高く、と椅子の位置を変えると、少しは弾きやすくなりました。もちろん、それぞれの人の指の形や腕の長さなどの個人差があるとは言え、作曲家の書く曲から、その人がピアノを弾く時のピアノと椅子の関係をある程度、推測することも可能なのかもしれないなぁ、と思いました。少なくとも、野村は、明らかにショパンよりもピアノに近接したピアノ音楽をつくっているようです。

調律師の上野泰永さんは、ピアノの音色と椅子の関係についても、色々と語って下さる方ですが、上野さんのピアノと調律に関する謎めいた格言がノートにいっぱいありまして、それを6月5日に、非専門家でもわかる言葉で説明するためのレジュメを現在作成中です。謎解きのようで、本当に面白く、ピアノのヒミツが少しずつ見えてきます。