野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

触れ太鼓、ワタリウム

朝5時に起きて、5時半に自宅を出発し、東京へ。両国国技館では、明日から大相撲秋場所が始まるので、土俵祭りが行われる。その行列ができているが、今日は呼び出しさんの触れ太鼓に密着取材をしました。

まずは、相撲部屋を回っていき、そこで、触れ太鼓を叩いて後、明日の取り組みを呼び上げる。そして、触れ太鼓を叩き次の場所へ移動していく。その後、両国駅前でも、蕎麦屋さんでも、クリーニング屋さんでも、自転車屋さんでも、魚屋さんでも、洋服屋さんでも、、、、、これが展開する。


その後、鶴見幸代さんと打ち合わせの後、相撲博物館の展示を見て、そして、ワタリウム美術館に行きました。

古今東西100人展という展覧会をやっていて、これは、全部見るのに2時間以上かかりました。一人ひとりの作家の説明や作品解説も読んでいき、一つ一つはドローイングや、スケッチや、小品だったりすることが多いのですが、そこに作家の個性も見えるし、作家とワタリウムとの物語りも見えるし、本当に見ごたえがありました。現代美術の作品をこういった形で大量に見て、しかも、あるテーマで集められたわけではない、ワタリウム美術館と縁があった、というだけのモノたちの総体は、本当に自由への葛藤や模索であり、良いエネルギーをたくさんいただきました。

本当にゴチャゴチャした展覧会で、ほとんどアンティークショップや古本屋に行って何かを発掘しようとしている時のような感覚に近い展覧会です。お勧めです。

http://www.watarium.co.jp/exhibition/1505kokon100/