野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

学会発表、メメット再会

相変わらず、インドネシアのバリ島のサヌールにて、会議に参加しております。今回は、「Negotiating Cultural Identity:Looking for New Horizons in Shifting Boundaries」というセッションの中で、「Practice and Documentation of Collaborative Composition -in response to disaster of nuclear power plants」と題して、発表しました。

これは、ポワーポイントで文字を出しながら、調査報告の口頭発表をする、という形態に則り、しかし、口頭発表は鍵盤ハーモニカの吹き語りで行いました。語りながら演奏し、演奏しながらパソコンを操作して、スライドを進めていくのです。語りは、歌になったり、台詞になったりしていきます。これを三味線でやると、もっと浪曲浄瑠璃に近づくのでしょう。単に文字をスライドで見せながら、音楽を演奏することもできますし、スライドで見せた文字を、歌ったりもできます。また、スライドに文章を写しながら、その中のキーワードを歌うこともできます。繰り返すこともできます。これは、なかなか効果的な方法だったようで、発表の骨子は、聴衆に伝わったように思います。こうした会議で20分の発表があれば、再演してみたいですし、日本でチャンスがあれば、日本語でやってみたい、と思いました。

夜は、別の会議(World Culture Forum)に参加するためにバリ島に来ているメメットさんと会いました。メメットさんは、千住(東京)でのコンサートが本当に嬉しかったようです。また、来年5月末に1,010人でコンサートを行う構想も、色々考えてくれているようで、その相談もしました。