野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

理論のち実践

昼間、ダンサーの砂連尾理さんとの会合。2012年は、正月早々に砂連尾理さんが来て、「復興ダンゴ」の作品づくりで開幕しました。

「復興ダンゴ」の後も、一年間、砂連尾さんと語り続けてきました。今年の最後のミーティングで、語り合いました。来年になったら、語ることは良いから、もっと動きたいね、と言って、砂連尾さんは帰って行かれた。

夜は、25日の会。そもそも、震災で京都に避難してきたアーティストの職探しのプロジェクトとして、今年の初めに動き始めました。京都に移住したアーティストが、どこに行ったらよいのか、どうやって繋がっていって良いのかが分からない、ということが発端。気がつくと、移住した人同士の繋がりばかりが強くなっていく。似た境遇なので、当然、そうなる。でも、京都在住の人々が、決して門を閉ざしているわけでもないし、そういうつもりもないのですが、移住組からすると、どこに入り口があるかすら分からない、と言う。90年代には、ウィークエンドカフェなどがあって、そこに行けば、色んな人と繋がれた、という話があり、まずは、そうやって、人々が集まっている場が必要、という話になりました。

で、ひとまず、先月11月25日に、知人宅に10名ほどで集まり、楽しく交流とご飯会だったのです。食べて、語り合い、交わるだけでも十分良いのですが、それだけではどうなのか、という意見もあって、そこに、レクチャーのようなものを入れようとなりました。しかし、レクチャーは準備する人の負担もあるので、インタビューにしようと考えまして、第1回は、野村誠のインタビューという案も出たのですが、野村のインタビューは結構あちこちで読めるので、別の人が良いのでは、と考え、やぶくみこさんのインタビューになりました。あと、クリスマス特別企画として、500円相当のプレゼント交換も行うことにしました。それから、最近、織田作之助賞を受賞された小説家の方が参加されるので、こっそり受賞祝いも盛り込みました。結構、盛り沢山です。

古本屋店主さん、新聞記者さん、写真家さん、小説家さん、ダンサーさん、ミュージシャンさん、ラジオ局の方、イラストレーターさん、料理人さん、デザイナーさん、お子さん、など25名ほどの方々が集まりました。その中には、震災後に移住された方も8名おられました。

受賞記念ミニライブ+手作りケーキの儀、やぶさんインタビュー、プレゼント交換、やぶさんインタビュー第2部を経て、プログラムにはなかったのですが、参加されておられたダンサーお二人と、ミュージシャン3人による即興のパフォーマンスが行われました。これが30分くらいのかなり濃密なセッションになりました。

25日の会をどうやって続けていくか。現在、模索中です。