語り物

今日は、太棹三味線奏者の田中悠美子さんとのミーティングでした。田中さんとは、２０００年頃に、何度もコンサートでご一緒させていただきましたが、ここ１０年ほどは、共演の機会がありませんでした。

田中さんの最近のご活動を、映像などで見せていただいたり、野村の最近の活動を映像で見ていただいたりしました。

まるごと三味線の本 [ 田中悠美子 ]

田中さんは、現代音楽、ノイズ、古典、コント、などに対応できる柔軟なお方で、それでいて、どの文脈にいても、ちゃんと自分の世界を示し続けおられます。また、非常に勉強熱心で、分析、批評する視点も鋭いのですが、その知性が活動にブレーキをかけることなく、行動力、瞬発力も凄い。そして、あれだけのキャリアがおありなのに、常にチャレンジを続けておられます。その姿勢や音楽には、本当に学ぶべきところや共感できるところが詰まっています。

さて、ぼくは最近ピアノを弾きながら喋っているような歌っているような弾き語りをするのですが、そういうものは「語り物」と言うようです。また、さくら苑で共同作曲している「ワイワイ音頭」という歌は、「オッペケペー節」というものと似ていたりするようです。田中さんは、日本の伝統芸能に明るいので、お話していると、同じ事柄も違った角度から見ることができて、とても新鮮です。

また、一緒にいろいろ勉強させていただこうと思います。そこから、何が生まれてくるのかに、ワクワクしながら。