野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

今日もGeoTrio

島原第3小学校で、昨日に続いてGeoTrio(=Hugh Nankivell+Sarah Goldingay+ 野村誠)によるワークショップ。昨日作った歌「島原」の歌詞の2番をつくる。

ろくべえおいしいか?
子どもは苦手
島原城に入れる?
金を出せば

「ろくべえ」とは、サツマイモでできた麺で、噴火で土壌がやられて、小麦などが育ちにくい時に、サツマイモを育てて麺を作るようになったらしい。

ワークショップ終了後、「ジオパーク国際ユネスコ会議」の会場へ移動し、子ども達とのコンサート。午後は、Melanie BorderさんのEnglish Riviera Global Geoparkの発表があり、発表の最後に、GeoTrioで「Basic Rock Song」を演奏。

夜には、深江小学校の6年生の子どもたちとワークショップ。「火山って何?」の4番の歌詞を考えてもらう。

モッツァレラピザのチーズ
火口からトマトが飛び出る
ミートボールが落ちて来る
おいしい、おいしい、おいしい、おいしい火山

また、「普賢岳」という歌を作った。

普賢岳は負けず嫌い
たくさん自然があるんだよ
おいしい水が出てくるよ
Big and beautiful

火山について、島原について、歌をつくるのは面白い体験だった。今回は、小学生とのワークショップばかりだったのと、短時間での歌作りだったので、火山の魅力や島原の魅力の僅かしか歌に盛り込めなかったかなぁ、とも思いました。火山と共に生きていくことについて、大人も子どもも交えて、体験談も交えて、色々な歌やダンスや楽曲や劇などを作ることができれば、と思った。活火山や地震のないイギリスと違って、地震や火山や台風と共存していく日本という土地に暮らしていることを、ぼくは決して不幸なことだとは思わない。災害の危険性もあるけれども、同時に自然からの大きな恩恵を受けている。火山があるからこそ豊かになった土壌や、火山があるからこその湧き水。火山があってこその景観。そして、火山があるからこそ、自然や大地を身近に感じて、大地と共存する生き方を学ぶことができる。