野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

人力テレビ

本日は、「だじゃれ音楽」の発祥の地と呼ぶべき、タカラ湯にて、「風呂フェッショナルなコンサート」のリハーサルを行いました。公募で集まったメンバー約30名と、お湯と戯れる音楽の2時間半は、こんな感じでした。

昨日のミーティングでも試してみた輪唱「ケロリン唱」が銭湯では格段によく響きます。

2月のリハーサルで偶発的に生まれた「おけウェーブ」で移動する練習も行いました。タイムを計って練習するうちに、どんどん動きがスムーズになっていきます。動きも良いのですが、オケを30人で鳴らすと、一音だけでも、まさにオーケストラのTuttiサウンドのようです。微妙にずれて、銭湯の響きもあって、複雑なことをするより、単なる一音に感激したりします。

フロで演奏するための創作楽器が生み出す偶発的なハーモニーが、味わい深く、これまた、聞いているうちに、味わいが深まっていきます。これも、余計なことをせずに、シンプルに提示すると良いようです。

そして、本日のメイン、「だじゃれ音楽」。4グループに分かれて、それぞれが2曲ずつ。合計8曲をグループ別に練習。これが、やってみるまで、どうなるのか、不安だったのですが、お風呂に入りながら、グループごとに相談して練習している様子そのものが、本当に和気あいあいとして良いのです。何というか、家族なんだか、友人なんだか、なんと呼んで良いのか分からないグループ。その情景を見ているだけで、ああ、このプロジェクトをやって良かったな、と思うのです。

そうしたプロセスを経て練習した「だじゃれ音楽」を8曲続けて鑑賞してみました。これが、本当に楽しく、美しい音色で、和む空気があったのです。中味は大丈夫。あとは、ふろデューサーとして、上手にプレゼンする枠さえ作れば良い。手応え十分です。

そして、お湯を演奏するゲーム「こおとチェンジ」を練習し、「風呂ックンロール」はロックのようでロックにあらず(=不ロック)。

最後には、一人ずつが番台に行って、一節ずつ歌う「集まれ!風呂フェッショナル」の人力テレビ版も試してみました。

また、ぼくも鍵ハモ演奏するし、メンバーがサックスやクラリネットなども演奏したりするコーナーもある。さらには、観客参加のコーナーも予定。ほんまに、1時間でできるんか、という感じです。いよいよ、1週間後が本番です。

http://www.tokyoartbeat.com/tablog/entries.ja/2012/03/makoto-nomura-furofessional.html